10年目検査

先日、木造住宅の竣工10年目検査に行ってきました。

建築主様から連絡があり、
「施工会社から10年目検査の連絡があり、同席してほしい」
との依頼です。

こちらの住宅はちょうど10年前、私が基本設計を行ったものです。10年目検査(ポール)
計画が大筋決まったところで、施工会社選定をし、
無事竣工しました。

木造住宅で、施工会社みずから10年目検査の連絡をするケースは
とても少なくなっているのではないかと感じます。

その理由は様々ですが・・・

検査時の1カットが右の写真。
ポールの先にカメラがついており、
かなりしっかり屋根の状況を目視確認することができます。

職人さんが屋根に上り、降りてきて、
「大丈夫でしたよ」とか、
「とってもいたんでいますね」
と言っても、プロとしては信じがたい部分があります。
でも、
こうして直接見せて頂けると、建築主さんもとても理解しやすく、10年目検査(足元)
納得されます。

下の写真のように、モニタより、とてもよく見ることができるのです。

こうした外部まわりの検査と同時に、
平行して、一人の担当者は床下にもぐっています。
木造での一番の検査は、「シロアリ」
シロアリはそのものズバリ、姿を見ることはまずありません。

シロアリの通り道、「蟻道(ぎどう)」の有無を重点的に見ていきます。

こうした様々な検査をして、
当住宅の判定は、「とても健康体」でした。

建築主さんも一安心です。

ただし、建物は生き物。
健康だからと言って、このままにしておくと、
急激に老化が進んでしまいます。

今後、どういう長期修繕計画を考えておくか、
いろいろと打合せをさせていただきました。
また、この施工会社は10年以降の保証制度を設けていて、
私も大変勉強になりました。

とても有意義な一日を今日もありがとうございます!

 

向後