「マスターが無くなってから、3年たつから、お店に来て」
こんなメールがありました。
近所にある(あった)お店は、
3年前に主人、マスターを亡くしました。
マスターは独身。
跡継ぎは・・・いません・・・
マスターは、体調を崩してから、
だんだんとお店に立つ事がつらくなり、
そのうち、入院。
「マスター、またお店戻ってくる迄、俺たちが支えるから頑張って」
こんな事をいいながら、
マスターは病に向かっていました。
そして・・・亡くなっていきました。
その頃には、お店は常連さん達が、
マスターに代わって家賃を払い、自分たちの「基地」にしていました。
「マスター、これからもここ、守っていくからね!!!」
あれから、3年。
日頃から、「営業」はしていないのですが、
「お店」はやっています。
私たちが、ふらっと立寄り、マスターを片隅で感じながら、
素敵な時間を過ごします。
そして今日。
ちょっと特別な感じで、
看板メニューだった、「もつ煮込み」を復活させるということで、
みんなが集まりました。
ここで1ショット
中央の写真に映っているのがマスター。
いつも真っ白のシャツにで、
ちょっと首をかしげて作るお酒。
左が私の息子。
食べているのが「もつ煮込み」
息子はここで、いろいろなものをマスターから学びました。
「もつ」の味を覚え、
カウンターでの頼み方を知り、
常連さんとの挨拶を知り、
初めての釣りもマスターに連れて行ってもらいました。
そして、
人との別れを教えてくれたのも、
マスターだったかと思います。
そんな二人の時間がありました。
もっともっと書いておきたいことはありますが、
今日はこのあたりで。
マスターありがとう。
そして、常連さん、このお店を維持してくれてありがとう。
向後 慶太