■ ごあいさつ
組織設計事務所から独立して5年。建築分野に関してはそれなりの自信を持っていましたが、独立してからの仕事は、それまでの仕事とは全く異なるものでした。
建築といっても、その世界は大変広く、また専門化されたものです。そうした中、私は全くどこから手を付ければいいのかわからなくなっていしまったのです。
~どうしたらいいのだろうか? 何が私はわかっていないのだろうか?~
こうした疑問を毎日抱え、日々の仕事をなんとかこなしていました。
有り難い事に、設計の依頼はありました。同時に、右も左もわからない私を、友人たちは力強く応援してくれました。
そうした中、不思議なもので、以前の組織設計事務所で培った知識(企画・法規・税務・管理・特殊設計 など)を求められる場面が徐々に増えていきました。というか、これらを総合的に考慮しないと、適切な答えが出ない計画が増えてきました。これはなぜなんでしょうか。
情報が氾濫しているこの社会で、建築の情報も大変氾濫しております。だからこそ、本当に自分が必要な情報がチョイスできない。そんな感じになっているのではないでしょうか。
~どうしたらいいのだろうか? 何が私はわかっていないのだろうか?~
私が常々抱えてきた事を、みなさんも抱えていらっしゃるのでは?これが、私が「ディレクション」と名付けた業務の本質です。
私はプロとして、この情報・知識・経験の波を広く渡ってきました。
まだまだ勉強は必要ですが、少しでも皆さんのお力になれればこんなに嬉しいことはありません。
最初の一歩が踏み出せるよう、踏み出すお手伝いが出来るよう、いつもお待ちしております。
向後 慶太
■ リノフィールドの想い
どうしたらいいのかわからない、「建築難民」がたくさんいる
株式会社リノフィールドは、一級建築士事務所として2009年にスタートしました。
設立当初は、建売住宅の図面作成から、店舗内装の設計請負まで、建築に関するあらゆる業務を行い、走り続けてまいりました。
そんな中、あるお客様から、「不動産を相続したんだけれど、どの建物と土地、どうしたらいいのだろう」という相談を受けたのです。
私は、三菱地所に所属していた時の知識・人脈から、独立後経験してきた職人や、税理士まで、さまざまな情報を整理し、お客様の要望に従い、整理していきました。
より多くの情報を、自分のリクエスト通りにアレンジ・提供して欲しい人達がいる
お客様への報告当日、私は資料を見返し、「こんなに多岐にわたる検証になってしまったけれど、よかったのだろうか」と不安になりながらも、お客様にご報告・御提案を行いました。
最初の言葉が「ありがとう。こういう事が知りたかったんだよ」
とても嬉しく、間違っていなかったのだと強く感じたことを記憶しています。
現在も設計の仕事は続けていますが、私の所にお話しが来るものの多くで、お客様は最初に、「もう疲れちゃったんだよね。でももう一度相談しようと思って」と、おっしゃいます。
そのため、私はいきなり設計から始めることはしません。
まずは、お話しをしっかり聞くこと。
そこからスタートしていきます。ひょっとすると、全く違う展開が開けるかもしれません。
経験しないとわかりにくいですが、一度その世界を経験してみてください。
社名であるリノフィールドとは、「リノベーション」と「フィールド」を合わせた造語です。
新たな価値を創造・見出す場であってほしい。
それが当社の願いです。